初めてのお宮参り、何をすればいい? 全部わかる完全マニュアル
2025/07/26
お宮参りとは
お宮参りは、赤ちゃんが無事に誕生したことを神様に感謝し、成長を祈願する鎌倉・室町時代から続く伝統行事です。初宮参り(はつみやまいり)、初宮詣(はつみやもうで)、宮参り(みやまいり)とも呼ばれます。
昔は赤ちゃんが無事に生誕一ヶ月目を迎えたことを産土神(うぶすながみ)に感謝して氏子として祝福を受ける行事と、お産の忌明けの儀式の意味合いを兼ねていました。現在では、赤ちゃんの健やかな成長を願う行事として捉えられています。
行う時期
基本的な時期
- 伝統的な日取り:男の子は生後31日目、女の子は生後32日目
- 現代の傾向:生後30日〜6ヶ月の間で柔軟に決定
近年では、赤ちゃんやママの体調、天候(真夏や真冬は避ける)などを考慮し、必ずしも生後30日前後で行うことはありません。赤ちゃんとお母さんの健康を最優先に考えて日程を決めましょう。
六曜について
六曜は参考程度に考えて構いません。神道と六曜は無関係で、大安、先勝、先負、赤口、友引、仏滅、どの六曜で行ってもよく、タブーという日もありません。
六曜の参考情報:
- 大安:1日を通して吉とされ、最もお宮参りに適しているが、神社が混み合う傾向
- 先勝・友引:縁起のよい日とされている
- 仏滅・先負・赤口:お祝いごとに向かないとされるが、厳格な決まりはない
風習や六曜にこだわる方がご両家でいらっしゃる場合もありますので、その点も踏まえて日程を選定されると良いでしょう。
場所
神社の選び方
お宮参りは、赤ちゃんがこれから育つ土地(住んでいる家)から近くの場所にある神社に行くのが一般的です。その土地の氏神様に赤ちゃんを紹介し、新しい氏子としてご加護を受けるという意味があります。
ただし、どこの神社で参拝するかは厳密な決まりがないため、近年では思い入れのある神社や有名な神社を選んで参拝するご家族も増えています。
お寺での参拝
お宮参りはお寺で行っても問題ありません。地域の守り神としてなじみがある、安産や子供に由来する有名なお寺があるという場合はお寺でも構いません。その場合は、初穂料ではなく「御祈祷料」「お布施」という言葉を使います。
参拝方法・作法
2つの参拝方法
お宮参りの方法は二種類あります:
- 簡単参拝:通常の参拝と同じようにお賽銭を入れてお祈りする方法
- ご祈祷:事前に神社に連絡をして申し込み、初穂料を準備した上でお祓いを受けて祝詞(のりと)をあげてもらう方法
基本的な参拝作法
お祓いや祈祷を受けない場合は、一般の神社でのお参りと同じ参拝作法で大丈夫です。「二礼、二拍手、一礼」と覚えましょう。
参拝の流れ
- 鳥居をくぐる前に身だしなみを整える
- 参道は左右どちらかの端を歩く(中央は神様の通り道なので避ける)
- 手水舎で身を浄める(右手で柄杓を持って左手を清める→左手に持ち替えて右手を清める→左手で水を受けて口をすすぐ→柄杓を縦にして柄を洗う)
- 参拝またはご祈祷を受ける
初穂料について
初穂料とは
初穂とは年の最初に収穫したお米のことで、古くは神様に初穂を納めることで農作物が無事に収穫できたことを感謝していました。現在はお米ではなくお金を納める形に変化しています。神様へのお供え物として扱われ、感謝の気持ちを表すお金です。
金額の相場
- 基本相場:5,000円〜10,000円
- 5,000円程度:基本的なご祈祷(赤ちゃんとママ・パパだけの場合)
- 10,000円程度:ご祈祷後にお守りやお札などの縁起物付き(両家祖父母も揃う場合にも適している)
神社によって金額が決まっている場合もあるので、神社のホームページや電話で事前に確認しておきましょう。
のし袋の書き方とマナー
のし袋の種類: 紅白の蝶結びの水引が付いたのし袋を使用します。
表書きの書き方:
- 上段:「初穂料」または「御初穂料」
- 下段:赤ちゃんのフルネーム
中袋の書き方:
- 表面:包んだお金の金額を大字(旧漢字)で記入
- 例:壱萬円(10,000円)、伍阡円(5,000円)
- 裏面:住所と祈祷を受ける赤ちゃんの名前
お金の準備: 新札またはできるだけきれいなお札を用意しましょう。
誰が支払うか
昔は父方の祖父母が支払うことが多かったのですが、最近は両親が用意するのが一般的になっています。初穂料を誰が払うかについて厳格な決まりはないので、祖父母から申し出があった場合は甘えても構いません。
参加者
伝統的な参加者
古くからの慣わしでは、お宮参りは赤ちゃんの両親と父方の祖父母で行うものとされていました。昔はお産が穢れ(けがれ)と考えられていたため、お宮参りで赤ちゃんを抱くのは父方の祖母が正式とされていました。
現代の参加者
現在は両家の祖父母を呼んで参拝されるご家庭も多く、日程の調整が難しい場合は両親だけで行うのも全く問題ありません。祖父母がしきたりを気にする場合もあるため、赤ちゃんを抱っこする人を事前に相談しておくのがおすすめです。
とはいえ、生まれたばかりの赤ちゃんを1時間もずっと抱っこしていれば腕が痛くなるので、母方の祖父母やパパなどが交代し、みんなで無理なくお宮参りを楽しみましょう。
事前準備
神社への確認事項
- 祈祷の予約:神社によっては予約が必要な場合があるため事前確認
- 初穂料の金額:決まっている場合があるので確認
- 写真撮影の許可:境内での撮影を予定している場合は許可確認
当日の準備
- 初穂料をのし袋に準備
- 赤ちゃんの体調確認
- 天候チェック
重要なポイント
最も大切なこと:生後間もない赤ちゃんと産後のお母さんの体調を最優先に考え、無理をしすぎないことです。伝統的な形式を尊重しながらも、家族の状況に合わせて柔軟に対応することが現代のお宮参りでは重要とされています。
お宮参りは家族で行う最初の大きなイベントになることも多いので、みんなで赤ちゃんの成長をお祈りする温かい時間にしましょう。
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